社員インタビュー

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KPMG FAS

リストラクチャリングはいわば総合格闘技。どんな局面でも決して逃げることはない。

中里 愛Ai Nakazato

シニアアソシエイト Restructuring
2018年入社

新卒でシンクタンクに入社し、国内製造業等のビジネスレジリエンスに関する調査やサービス提供業務に携わる。その後、大手会計系コンサルティングファームに転じて経理・財務領域の業務改革プロジェクトに従事。2018年にKPMG FASに入社する。KPMGジャパンの横断的なクラブ活動「ランニング&トレッキング・コミュニティ」に所属し、仲間とイベントを企画したり街中やトレイルを走ったりしている。

社員の熱量に圧倒されて入社を決心

学生時代、1年間休学してバングラデシュでインターンを経験しました。現地に単身で渡り自ら現地企業に掛け合って就労させてもらうというのはとてもエキサイティングで、今となってはなかなか得難い機会だったと思っています。それと同時に現地社会を通じて自分自身と向き合う時間を経て、厳しい現状を打破していくことや、机上論に留まらない根本的な問題解決のサポートをするということが、それ以来私の中に根づくコアな価値観となりました。私がKPMG FASのRestructuring(事業再生)部門への入社を志望したのも、そうした思いに連鎖する行動でした。
当時はRestructuring部門が「財務×オペレーション」を標榜して間もない頃。事業・財務のリストラクチャリングのほかオペレーションの改革支援も組織的に強化するタイミングにあり、実効性あるアドバイザリー業務に携われると考えました。また入社前は事業再生業務に直結するようなスキルや知識は備えていなかったものの、それまでの業務改革案件等で得られた、複数の利害関係者間の合意形成・目標達成をリードする推進力や、経営管理にかかる主要課題についての理解を少しでも活かすことができればと考えていました。最終的には、チームの方々の仕事に対する熱量と人柄が、入社の決め手となりました。この印象は現在でも変わっていません。タイトルにかかわらず高いプロフェッショナリズム・オーナーシップが根付くと同時に、異なるバックグラウンドや意見を尊重するカルチャーが浸透しているため、切磋琢磨する環境として非常に満足しています。

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現状打破へ向けてクライアントの背中を押す

Restructuring部門ではクライアントに対し、企業・事業の再生、変革、再成長の支援をしています。クライアントの置かれている状況は維持・拡大ステージ、再建ステージと様々ですが、どのクライアントも現状打破について非常に強いニーズをもっている点で一貫しています。
例えば、再建ステージにあるクライアントに対しては、事業・財務の実態分析、再建スキームの検討・助言、事業計画の策定・実行支援、ステークホルダー(金融機関や株主等)との交渉支援などを行います。

あるクライアントのケースでは、事業と財務の実態を把握するためのデューデリジェンスを行い、窮境要因・根本課題の特定に取り組んだところ、ある事業の将来性が見込めず、他の好調な事業の足を引っ張っていることが判明しました。その事業もかつては順調だったため、経営者は思い切った決断を下せずにいたのです。従業員や取引先などの利害関係者もいますし、社会的意義や歴史に対する思い入れもありますので、経営者はそう簡単に撤退を決断できるものではありません。しかし私たちは粘り強く経営者に向かって「負の要因を断ち切るのは今しかない」と、ファクトに基づく客観的な分析結果をベースに意思形成を促すための議論を徹底的に重ねました。既に改革待ったなしの状況にまで陥っていたためです。最終的にこの案件では窮境要因の除去、つまり業績の悪化した事業の切り離しに成功し、現在は事業を再構築するための再建計画の実行フェーズへと移行しています。

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事業再生を通じた地域社会の再生へ

このクライアントの例に限らず、経営者から激しく反発され、話に耳を傾けてもらえないことは珍しくありません。例えば取引銀行からの依頼でクライアントを紹介された場合などは、「銀行が外部からコンサルタントを連れてきた」という不審の目で見られることすらあります。経営者は全身全霊をかけて会社や従業員を守っているわけですから、私たちが唐突に上辺だけとも取れる提言をしたところで、信用してもらえないのは当然です。だからこそ私たちは、どうすることが最善なのか共に議論を尽くす中で、真にクライアントの未来を考えていることを行動で示し、地道に信頼を得ていかなくてはなりません。私たちの姿勢や言葉が経営者の心に届き、同じ方向を向くことができたと感じる瞬間はやはり嬉しく、壁を乗り越えた実感があります。
また再建計画策定後の実行支援のフェーズでは、モニタリングという形でも関与し、再建計画の進捗状況を確認します。当初は懐疑的な姿勢を示していたクライアントが生き生きとした表情で「業績が改善した」「社内の意識や行動が変わってきた」などとお話くださる様子を見るのは、この仕事の一番の醍醐味であり、本当に嬉しい瞬間です。

少子高齢化・人口減少に苦しむ日本の地域社会は疲弊しており、長くその地を支えてきた多くの企業が苦境に立たされています。これら地域企業の再生を支援することは、雇用の創出や経済の循環につながり、ひいては地域社会全体に新たな活力をもたらすことにもなります。事業再生を通じて地域社会の再生に貢献することができるのも、私たちにとっての大きな誇りの1つです。

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クライアントへのリスペクトを忘れずに

リストラクチャリングは、いわば総合格闘技です。クライアントの窮境要因を紐解き解決のための方向性を共に描くためには、戦略論やファイナンスのほか、組織・人事、営業・マーケティング、生産・調達など様々な経営機能と課題への理解が求められます。また財務・管理会計やディール、法律関係の基本知識も必要です。こうした知見の幅と質が業務に直結するため、当面はこれらを満遍なく身につけていくことが目標です。
事業再生は、未来志向の仕事です。難しい判断が必要な場面でもそれがクライアントの未来へとつながることであれば、暗い顔で取り組むのではなく、常に前向きでポジティブな姿勢でありたいと思っています。時代が大きな曲がり角を迎えた今、リストラクチャリングのニーズはさらに高まっていくことでしょう。どんなに厳しい局面を迎えた企業であっても、経営者を始めとするクライアントへのリスペクトを忘れることなく、私は逃げずに立ち向かっていきたいと考えています。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。

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当社の「M&A/戦略コンサルタント」は、M&Aのすべての段階において、クライアントに専門的なアドバイザリーサービスを提供しますが、それぞれのM&A/戦略コンサルタントごとに、例えば業界であったり、ある特定のプロセスであったりと、自分の専門とする分野が異なります。
そして実際の案件においては、チームを編成し、そのチームにアサインされたそれぞれのM&A/戦略コンサルタントが得意とする分野や業務を担当してプロジェクトに臨みます。