社員インタビュー

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KPMG FAS

クロスボーダーM&Aを通じて、日本と海外の橋渡しを。

ナスランド クリストファーNaslund Kristoffer

アソシエイト Deal Advisory
2021年入社

スウェーデン出身。大学で法律を学んだ後、証券会社、銀行で経験を積む。まったく文化・風土の異なる環境で新たなチャレンジをしたいと考え来日。メーカーに勤務しながら日本語を学んだ後、2021年にKPMG FASに入社する。以来、クロスボーダーM&Aおよびバリュエーションに取り組む。趣味は読書。日本語の本を読むことで、知識の吸収に加えて日本語力の向上にも役立っている。

来日してアドバイザーとしてのスタートを切る

母国のスウェーデンで大学生だった頃、韓国に留学をしました。文化も国民性もまったく異なる環境で過ごした日々は刺激的で、いつかまた海外の生活に挑戦したいという思いはずっと持ち続けていました。
大学ではビジネスローを専攻し、コーポレートファイナンスも学びました。その専門性を活かそうと考えて大学卒業と同時に証券会社に入社し、IPO案件を担当。続いて銀行に転じ、ファイナンシャルリストラクチャリングに携わりました。日本企業のようなジョブローテーションはなく、欧米の多くの国と同様に新人の頃から一貫して専門性を磨ける環境があるのがスウェーデンです。おかげでコーポレートファイナンスのプロフェッショナルとして、キャリアのスタートを切ることができました。
その後、“異文化の環境で働きながら生活する”という夢を果たそうと来日。祖父が日本企業のスウェーデン法人で働いていたため日本には親しみを感じており、そのため日本で生活するという選択に迷いはありませんでした。
来日後、大手重工業メーカーの子会社で働き、そこで日本語と日本の文化や商習慣を学びました。そしてある程度日本での生活にも慣れてきたところで、やはりより自分の専門性を活かせる仕事をしたいと考えて、KPMG FASに入社しました。KPMGはヨーロッパでも非常に有名です。金融業界の経験を活かしてプロフェッショナルファームで経験を積みたいと考えていた私にとって、KPMG FASは最適なキャリアだと思ったのです。

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専門性を活かしてクロスボーダーM&A案件に参画

KPMG FASに入社してまだ半年ですが、すでに5件ものクロスボーダーM&Aのプロジェクトに参画しました。KPMGはグローバルファームなのでクライアントは有名企業が中心で、例えば海外の大手企業が日本発のベンチャーを買収するケースなど、案件もエキサイティングなものばかりです。私は英語のスキルを活かして、契約書のチェックやビジネスデューデリジェンス、バリュエーションなどの業務に携わりました。もちろんM&Aに携わるのは私にとって初めてのことで、決して簡単な業務ではないものの、スピード感をもって取り組むことを心がけています。なかでも一番関心があるのはバリュエーションで、スウェーデンで身につけた金融の知識やビジネスの知見を活かすことができていると感じています。
日本企業と海外企業のクロスボーダーM&Aにおいては、文化や商習慣の違いに配慮してプロジェクトを進めないと、想定外の問題が発生しかねません。私にはそういったギャップを埋める架け橋としての役割が期待されていると感じます。今後クロスボーダーM&Aはさらに増えていくことが予想されますから、私の活躍する場面も多くなっていくことでしょう。

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日本らしい細やかな心配りに感謝

KPMG FASは外資系のプロフェッショナルファームではありますが、職場環境については日本企業のきめ細かさ、丁寧さといったカルチャーが息づいていると感じます。外国人だからという理由でストレスを感じることはまったくありません。些細なことかもしれませんが、入社時にはすでにPCや名刺など業務に必要なツール一式がセットされていたのには驚き、その細やかな心遣いに感謝しました。
コロナ禍のため、入社時からテレワークが当たり前になっています。さすがに最初は、気軽なコミュニケーションが取りづらいのではないかと不安があったのですが、チームのメンバーとは毎日のようにオンラインで顔を合わせますし、同期入社の仲間とも連絡を取り合い情報交換しているので、そういった心配は不要でしたね。中途入社でも同期社員がいて励まし合えることも、とても心強く感じています。

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日本企業の変革と成長に貢献したい

北欧出身の私にとって、日本の夏の暑さには閉口するものの(笑)、治安の良さ、人々の勤勉さ、礼節を重んじる文化など、日本が大変に魅力的な国であることは間違いありません。そしてスウェーデンと比べて、日本の経済規模はずっと大きく、パワフル。私は今後も日本を拠点に、KPMG FASでM&Aアドバイザーとしてキャリアを積み、M&Aのプロフェッショナルとして自分を磨いていきたいと考えています。
一方で、日本企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)の波に乗り遅れている側面があり、一昔前のシステムが今も使われているケースが少なくありません。時代が変わり、ビジネスの仕組みも大きく変わった今、業務プロセスも大幅に改善されるべきで、それにはテクノロジーの活用が必須です。例えば、自社で新たなシステムを構築するのではなく、M&Aを通じてテクノロジーを導入する道を選べば、よりスピーディーに時代にキャッチアップできるでしょう。M&Aの専門家として日本企業のそうした取り組みを支援することで、私を受け入れてくれた日本という国への恩返しと貢献ができれば良いなと思っています。

※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。

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当社の「M&A/戦略コンサルタント」は、M&Aのすべての段階において、クライアントに専門的なアドバイザリーサービスを提供しますが、それぞれのM&A/戦略コンサルタントごとに、例えば業界であったり、ある特定のプロセスであったりと、自分の専門とする分野が異なります。
そして実際の案件においては、チームを編成し、そのチームにアサインされたそれぞれのM&A/戦略コンサルタントが得意とする分野や業務を担当してプロジェクトに臨みます。