社員インタビュー
Interviews

いかに両社の想いを成就させるか、
最適解を見つけ出す。
東本 晃紀Teruki Higashimoto
シニアアソシエイト Deal Advisory
2022年入社
大学卒業後、大手薬局チェーンに入社し経理業務を担当。その後、エネルギー業界専門のコンサルティング会社で経験を積み、アドバイザーとしてのキャリアアップを目指してKPMG FASに入社。M&Aという専門性が身につくことと、穏やかな社員の多い落ち着いた社風が入社の決め手となった。休日はリフレッシュも兼ねて積極的に家事をこなす。特に洗濯が好き。
精神的に成熟した大人の集団
新卒入社で2年半勤めた薬局チェーンでの経理の仕事から、エネルギー業界に特化したコンサルティング会社へと大きくキャリアチェンジしたのは、転職エージェントからの勧めでした。当時は本当に軽い気持ちだったのです。ですが、それから5年間勤めることになったので、きっとコンサルタント・アドバイザーという職業が肌に合っていたのだと思います。やがて、将来のキャリアを考えるようになり、より高度な専門性を身につけたいとの思いから転職を決意し、KPMG FASへ入社することにしました。
当時からKPMG FASのことは、M&Aの領域で豊富な実績を持つファームとして知ってはいました。ただ、決め手となったのは、事業内容以上に、カルチャーに惹かれたことです。面接で社員の方々とコミュニケーションするたび、落ち着いた雰囲気の方が多くて話しやすいと感じていましたし、精神的に成熟しているという印象を受けたのです。変に尖った人も少なそうで、ここでならば心地よく働けるだろうと感じたことで、入社を決めました。もちろん、この印象は現在も変わっていません。予想通りでしたね。

売り手・買い手双方に目を配りながら
私の所属するコーポレートファイナンスのチームでは、M&A案件の実行を幅広く支援するFA業務、及びバリュエーション業務等を担っており、私自身もFA、企業価値・株式価値の評価を行うバリュエーション、財務モデル作成等の業務に携わっています。クライアントはM&Aに積極的な上場企業も多いです。
FA業務においては、M&Aの売り手企業・買い手企業の双方に目を配りながら、慎重なディール進行が求められます。例えば情報の取り扱いも慎重に行う必要があります。ある案件で私は買い手側のアドバイザリーを担当したのですが、売り手側に買収判断や条件交渉に必要な情報の提供を求めても、買い手側が求める粒度の情報提供になかなか対応してもらえないということがありました。経営陣としては、事前に情報が漏れることや、売却対象の会社の社員の士気への影響を懸念していたのだと思います。しかし、ディールを進め、意思決定するためには情報も必要ですので、一つひとつ丁寧に、売り手側と膝をつき合わせて話をし、落としどころを探っていきました。
よくM&Aは結婚に例えられます。お互いに好意は持っているものの、いざ結婚の決断を下すという段になると、意外と相手のことを知らなかったり、細かい部分が定まっていなかったりするものです。最終的にお互いがハッピーになることが目的ですから、正確な情報をベースに相手のことをよく理解していくことが不可欠です。その中で全体のスケジュールやタスクに十分な気配りをしながらディールの進行を支援していくことが求められており、そういった点でも私たちのようなプロフェッショナルの果たす役割は極めて重要です。

双方にとってベストの落とし所を探る
バリュエーションもまた、M&Aにおける重要なプロセスのひとつです。企業や事業の価値を算定する、つまり買収金額を大きく左右するプロセスですから、M&Aの行方そのものを決定づけるといっても過言ではないでしょう。バリュエーションでは、現状や将来性、リスクなども加味した対象企業のビジネスそのものの評価によって金額に大きな幅が生じ得るため、さまざまな要因を考慮していく必要があります。そのうえで、売り手・買い手の双方が納得できる妥当な金額、つまり落とし所を見つけ出していく必要があります。当然ながら、売り手企業・買い手企業ともに株主に対する説明責任もありますから、そうした点まで配慮したうえで落とし所を探っていかなければなりません。それは単純な足し算や引き算でできることではなく、双方の納得感を確かめながら進めていく、とても骨の折れる作業です。
売り手は高く売りたいし、買い手は安く買いたい。双方の思惑を読み取りながら、対話を重ね、すり合わせていく必要があり、ときには緊張感に包まれますが、それだけにうまい落とし所が見つかったときの達成感は、かなり大きなものがあります。

ストレッチできる環境がある
正直に言ってしまうと、前職のコンサルティング会社に在籍していたときに、多少なりともM&Aに関連した業務も経験していたため、KPMG FASへの入社に際しては、それなりに自信はありました。しかし実際に業務を行ってみて、自分の知見がいかに足りていなかったかを痛感。猛省し、改めて学び直すところからのスタートでした。その後もチャレンジしては反省し、また学び直して再チャレンジの繰り返しで、少しずつ専門性を磨いてきたというのが実際のところです。ですが、これができたのも、常にストレッチさせてくれる環境があったからなのは間違いありません。KPMG FASでは常時多数のM&A案件が動いているため、多くの機会に恵まれていることが、自分のストレッチにつながっているのだと実感しています。
※記事の記載内容は、インタビュー取材時点のものとなります。
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当社の「M&A/戦略コンサルタント」は、M&Aのすべての段階において、クライアントに専門的なアドバイザリーサービスを提供しますが、それぞれのM&A/戦略コンサルタントごとに、例えば業界であったり、ある特定のプロセスであったりと、自分の専門とする分野が異なります。
そして実際の案件においては、チームを編成し、そのチームにアサインされたそれぞれのM&A/戦略コンサルタントが得意とする分野や業務を担当してプロジェクトに臨みます。